映画『JAWS/ジョーズ』感想
タイトル 『JAWS/ジョーズ』
点数 4.2/5.0
・サメ映画は初めて
・人食いザメを退治するだけ
・BGMがもはやネタバレ
有名な作品なのにきちんと見たのは初めてだと思う。
この映画に刺激されてか、サメを題材にした映画は多い。
サメ映画は一部の界隈では大変人気らしい。
その元祖であろうこの映画は本当に人食いザメを退治するというだけの話である。
サメ退治だけで2時間の映画になっていて、しかも面白いのでびっくりである。
舞台は「アミティ」という島。
この島はアメリカにある小さな島で、住んでいる人は皆顔なじみといった感じ。
この島の数少ない収入源が、夏のバカンスによる観光収入で、もうすぐ海開きということで島の人々は大忙し。
そんな中でひどく損傷した遺体が浜辺に上がり、主人公である町の警察署長「マーティン・ブロディ」は呼び出される。
前半の話は、サメの襲撃だと判断したブロディが遊泳禁止にしようとするのを、観光収入が減っては困る市長や町の人たちが止めようとする話が続く。
この辺りでは、サメは背ビレぐらいしか出てこず、陸での話がつづく。
この辺りの見えない存在(サメ)に苦しむ人々が描かれることで、単純なサメによる恐怖ではない恐怖を感じた。
その後、ビーチで実際にサメが襲う場面を多くの人が目撃し、サメ退治の話へと移っていく。
地元の漁師である「サム・クイント」、主人公、そして海洋学者の「マット・フーパ―」の3人がクイントの船に乗ってサメ退治に行く。
この辺りから、いかにもサメ映画という話が始まる。
最初は仲の悪かったクイントとフーパーだが、サメとの格闘が進むにつれて同じサメ仲間として友情を深めていく。
ただ、この二人の関係というのは、まさにオタクといった感じだった。
二人ともがサメオタクというのもあるが、オタクが描くオタクの関係という感じを受けた。
色々あって最終的にブロディがサメを倒すのだが、あんな派手な倒し方をするとは。
ボンベは取り扱いに注意しないといけないとはよく聞くけど、本当にあんな風になるのかな。
エンディングのスタッフロールの後ろで、二人がバタ足しながら浜辺に戻ってくるのを見ているとなんだか笑えた。
振り返ると、他の人の子どもがサメに殺され、自分の子どもも危険にさらされたからサメ退治にいったブロディ。
この辺りもまさに王道映画という感じだった。
全体を通して、私が一番びっくりしたシーンは、ブロディとフーパーがサメにやられた漁船を発見するシーン。
潜ったフーパーがひっくり返った船から死体を見つけるのだが、このとき驚いてサメがいた証拠の人食いザメの歯を落としてなくしてしまう。
これはサメ退治を行うのを遅らせてしまう原因にもなったのだが、私も驚いてしまったので許せた。
正直言って、私はホラー映画のようなびっくりする映画はあまり好きではない。
ただこの映画、サメが本当に出てくるシーンでは必ず有名なあのBGMが流れる。
演出としても素晴らしい曲であるし、雰囲気もとても怖い感じが出ているのだが、BGMがもはや有名になりすぎていて、いつサメが出てくるのか分かってしまう。
そういった点では、ある意味安心してみることができた。
アメコミ映画の次はサメ映画とこれまたコアなファンがいる映画を見てしまった。
映画の泥沼に片足を突っ込んでしまっている気がする。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2013/06/26
- メディア: Blu-ray