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【映画】いまさらながら『ダークナイト トリロジー』を見て思ったこと

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ここ数日で、『バットマン ビギンズ』、『ダークナイト』、『ダークナイト ライジング』の『ダークナイト トリロジー』と呼ばれる3部作を続けて見た。

 

前にも書いたが、いままでアメコミ映画は避けてきた節がある。

理由は、作品数や設定など覚えることが多くて大変だから。

例えば、最近知ったことだが、アメコミ、アメコミといっても全部が一緒なのではなく、基本的に「マーベル・コミック」と「DCコミックス」の2大出版社に分けられる。

バットマン」はDCコミックで、他だと「スーパーマン」なんかもこっち。

マーベルだと「スパイダーマン」や「アイアンマン」なんかがある。

 

こういった知っている人にとっては当たり前のことを書いても仕様がないが、では私はこういった設定だったりが複雑な作品が嫌いなのかと言われれば、むしろ逆である。

映画に限らず設定があれこれあるものは、ついつい細かいことまで調べてしまうし、どうせなら全作品制覇したいなんて考えてしまうのが私である。

つまり、今まで見てこなかったのは、複雑なこと自体が問題だったなのではなく、ハマってしまうと大変だからというのが理由である。

 

では、そんな私が今回この3部作を見てどう思ったのか。

この3部作は同じ監督が作っているにもかかわらず、作品としての感じがそれぞれ違っていた。

まず、第1作目の『バットマン ビギンズ』。

これは漫画原作の映画としては王道的な作品だった。

主人公がヒーローとなるきっかけや過程が描かれ、大きな事件を解決する。

まさに、私がイメージしていたアメコミ映画という感じで、初めて見る私にとっては「アメコミ映画てこういうものなんだ」と印象付ける作品だった。

悪くいえば、オッサンがコスプレして戦う映画(バットマンは特にそうだが、)なのに見ていてあまり不自然には感じない、むしろかっこよく見える。

アメコミ映画が好きな人はこういうのを見に行くんだというのがよく分かった。

 

そして、2作目の『ダークナイト』。

これは打って変わって悪役であるジョーカーが強く印象に残る作品だった。

ここまで、悪役や悪といった概念そのものが強く描写されると、もはやヒーローが出てくる勧善懲悪的な映画というよりは、社会派の犯罪映画とった感じで、アメコミ映画という枠を超えて高く評価されているのも頷けるといった具合だった。

今回3部作を見たのも、もともとはこの『ダークナイト』が見たかったからである。

それで、『ダークナイト』だけでなく、きちんと『バットマン ビギンズ』から見始めたのはどうだったかというと、これは正解だった。

ダークナイト』だけ見ていたら、私みたいなアメコミ映画初心者は作品世界の中にいまいちのめり込めずに楽しめなかっただろう。

 

3作目の『ダークナイト ライジング』。

これは正直言って、映画としてはあまり面白くなかった。

いかにも成功した映画の続編という感じで、お金もかっかているし、十分な尺もあって、画に迫力はあるけれども、それだけといった感じだった。

しかし、この映画まで見ないときちんと完結しない。

1作目、2作目とあったけれど、では「バットマン」って何なの、というところに結論をだして終わっているところがこの映画の良かったところだ。

途中で見るのを止めそうになったけれども、最後まで見てよかったと思う。

作品としても、私の中の「バットマン」というものに対する思いにしてもきちんと区切りをつけることができた。

 

結論としては、3作品見てよかったと思う。

アメコミ映画というものがどういったものか知ることができたし、それを私自身が十分楽しめることも分かった。

また機会があれば、アメコミ映画を見ようと思うし、ぜひ劇場にも足を運びたい。

やっぱり、アクションシーンだとかは映画のスクリーンで見ないと本当の面白さはわからないと思うし。

ただ、そのためには過去作品の復習が必要かもね。