映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』感想
タイトル 『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
点数 4.7/5.0
・ついに三部作見終わった
・どんどん大きくなるスケール
・サム大活躍
ついに最終作『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を見終わった。
以下は、1、2作目の感想。
話が進むにつれてどんどん話としても映像としてもスケールが増してきたが、最終章ということもあり、今作が一番すごかった。
私が特に気に入ったのは、のろしが上がるシーン。
ピピンの活躍によってゴンドールの危機がローハンへと伝わる。
今まさに大変な危機が迫っていることを、雄大な景色の中をのろしが山から山へ順に上がって伝わっていくところが強く印象に残った。
知識としては知っていても実際に目にすることはない「のろし」。
それでここまで素晴らしいシーンが描けるとは思ってもいなかった。
その後のゴンドールでの戦いは今までで一番の迫力だった。
投石機から投げられた岩が飛び交う中で、兵たちがぶつかり合う。
特に馬による突撃が良かった。
ローハンの王セオデンの掛け声で一斉に突撃してく騎兵たち。
王としての威厳や兵士たちの威勢がひしひしと伝わってきた。
今作でも大活躍のサム。
ゴラムに濡れ衣を着せられてフロドから帰るように言われ置き去りにされるが、それでも大グモと戦い、さらには敵に囚われたフロドを一人で助け出す。
いままでもそうだったけれども、なんていいやつなんだと思ってしまった。
フロドも指輪の力のせいか、サムに対してきつく当たることも多かった。
それでも二人の強い絆があってこそ、最後までやり遂げられたのだろう。
あと、ゴンドールの執政デネソール。
最後までいいところは一つもなかった。
前作でサルマンにセオデンが操られていたころのローハンもそうだが、誰もが現状のままではまずいと思いながらも誰も正すことができない。
こういったもどかしい状況を腐敗しているというのだろうか。
どちらの場合でも、ガンダルフのおかげで多くの人が立ち上がり、行動を起こすことで困難を乗り越えていった。
ただ現実にはガンダルフのような人はなかなかいないわけで、こうもうまくはいかないのだろうと思ってしまった。
平成最後ということでやっと見る気になった『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ。
何とか平成のうちに見終わることができた。
ファンタジー作品はあまり見ないのだけれど、非常に面白かった。
いままで奇跡的にネタバレなどを見ずに、新鮮な気持ちで見れたことに感謝。
まだまだマイリストには多くの作品があるので、令和になっても気ままに見ていきたい。
映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 』感想
タイトル 『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 』
点数 4.6/5.0
・ゴラムというキャラクター
・熱い戦闘シーン
・フロドとサムの二人
第1作目に引き続いて、2作目の『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 』を見た。
1作目では、ストーリーについていくので大変だったが、2作目ということもあって、1作目のときよりは余裕をもって楽しんで見ることができた。
今作では、1作目では少ししか登場しなかった、以前の指輪の持ち主であるゴラム(スメアゴル)が主人公フロドたちとともに行動する。
これほど多くのシーンに出てくるキャラクターだと思っていなくて驚いた。
自分のことを「私たち」と呼んでいるのは、単におかしいからだと思っていたら善悪の人格が対立していたのか。
前作でも指輪に魅せられて欲望に落ちそうになる人々が描写されて、指輪の恐ろしさが表現されていたが、今作では、このゴラムが指輪を持つフロドのこれからを示している。
指輪を持っていることで、その力に苦しむフロド。
そしてそれを気に掛ける相棒のサム。
途中でゴラムに対する意見の違いで対立しかけているようにも見えたが、最後サムがフロドを助けるところで、二人の関係の強さを改めて感じることができた。
ガンダルフが真っ白になって復活してきたのは驚いたけれど、よく見たら上の画像にも出てた。
ヘルム峡谷の角笛城での戦いはやっぱりこの映画の一番の見せ場ということで大迫力だった。
1作目ではここまで大きな戦いはなくても迫力があったけれど、やっぱり大軍勢の戦いは見ていて面白いね。
アラゴルンは普通の作品だと主人公という感じの大活躍をするし、レゴラスとギムリの関係もいい。
特にレゴラスは弓矢をバシバシ当てて敵を倒していて、その腕前の達者さが印象に残った。
最後にガンダルフやエオメルが来るところは、そこまでの戦いに熱中していたせいか、二人の存在をすっかり忘れていてすごく熱くなった。
あと、メリーとピピンの二人。
ずっと木の髭の上に乗っているだけで何もしていないなと思っていたら、最後に機転を利かせてエントたちを動かして一気にサルマンの拠点を叩いてしまった。
ホビットたちは戦いで直接の活躍は出来ないかもしれないけれども、こういった姿が描かれるのは見ている方としてもうれしい。
さあこのまま最終作へ。
いままでで一番長いが、見るのが大変楽しみだ。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』感想
タイトル 『ロード・オブ・ザ・リング』
点数 4.5/5.0
・平成の終わりにやっと見た
・集中しないと置いて行かれる
・早くつづきが見たい
映画『ロード・オブ・ザ・リング』を見た。
Prime videoのマイリストにも、Netflixのマイリストにもずっと眠っていたこの作品。
どうしても3時間近い作品(しかもそれが3本)を見る気になれずに放置していた。
ただ、いよいよ平成も終わるし、10連休ということもあってついに見始めた。
見る前から心配していたことがいくつかあった。
1つ目はCGなどの映像技術や視覚効果に関する点。
もちろんこの作品が、当時の最先端技術をふんだんに使用してつくられたのは知っている。
しかし、さすがに20年近く前の作品なので、古臭く感じるところもあるだろうと心配していた。
ただ、見始めるとそんな心配は必要なかった。
単純な技術だけでなく、見せ方もうまいので今でも十分楽しんで見れた。
それでも、あと10年後とかだとどうか分からないので、このタイミングで見れてよかった。
それよりも話に集中しないと置いて行かれてしまう。
2つ目の心配が、私が『指輪物語』を全く知らないこと。
この映画も昔最初のDVDが出たころに見たような気もするけれどさっぱり記憶にない。
原作の小説もさっぱり読んだことはないし、関連作品にもほとんど触れたことがない。(ファンタジーというジャンル自体に人より関心がない。)
そんな私が前知識全くなしに見始めたために、集中して見ていないと話に置いて行かれそうになった。
素晴らしいファンタジーの世界が映し出されているのに、内容が多いためか話がどんどん進む。
しかも、悪役の「サウロン」と「サルマン」は名前が紛らわしいし、「アラルゴン」と「ボロニア」はどっちがどっちだかわからなくなりそうになる。(髪の色で見分けていた。)
初見の私には厳しいところもあったが、それでも楽しんで見ることができ、あっという間に3時間が過ぎてしまった。
大変な旅路なのに、主人公の「フロド」のことをいつも気にかけている。
森の中でピンチになったフロドが指輪をはめようとするのを止めたり、最後に一人で旅立とうとするフロドに必死でついてくる姿に心を打たれた。
そしてそんな彼の純粋さもフロドの人の良さがあるからこそで、主人公のフロドを描くうえでもサムの存在は欠かすことができないように感じた。
あと、ホビットたちの小ささにびっくりした。
身長差のある他の種族のキャラクターたちと同時に映っているシーンも多々あるのだが、とても自然な感じで一緒に映っていた。
どうやって撮影したのか大変気になるところだ。
ほかにも細かなところなど、ぜひメイキングで確認してみたい。
気持ちを整理するためにもざっと感想を書いたが、早くつづきを見たいのが本音である。
ネタバレなしでこのままいっきに見てしまいたい。